想像の中でのお話ということは序盤で気づいたが、ここまで展開をワクワクさせてくれる映画はそう無いと思った。
シャッタースピードやカメラの工夫が所々、垣間見えてすごく勉強になった。

妄想だけれど、最後にニヤリとしてやったりの顔をしてるんだよね。

気に食わない上司、マナー違反をカンフーで吹っ飛ばしていく。いゃまぁやっぱり強いわな。妄想だし。

なぜカクテルパーティーの場を選んだのか。アジア人の踊りや、一人で飲んでいる人のカクテルを飲んで好意を表す辺り、ただのマナー違反取り締まりではないんだなぁと思った。色々なストレスがごちゃ混ぜのかくてるなのかなぁ。

多分このウエイトレスは中国映画やカンフー映画でストレス解消してるんだろうなぁ。何か妄想だけではなくストレスのはけ口があるからこその最後のニンマリだろう。

５分だけれどこれを100分にしたらどうなるだろう。色々なストレスの塊を吹っ飛ばしていくならそれはそれで良いかも。

【マナーは守りましょう】

久しぶりのブリリアショート。
5分という尺も「バタバタの合間」に気軽に見られるのでありがたい。

物語しとしては、いわゆる「妄想系」のお話ではあるんだけど、確かに世の中ってイラっと来ることって多いよね・・・っていうのは、今を生きる我々の心のキャパシティがどんどん小さくなっているってことなのかな・・・って感じたりもする。

今ってみんな気軽にインターネットやSNSとかで「毒を吐く」でしょ？
良く取れば「適度なストレス発散」という一面はあるんだけど、裏を返すと「誰かの毒を日々浴び続けている」っていう側面もあるって事はあまり気にされていない。

必ずしも「我慢が美徳」とは思わないけれど、少なくともそれは我慢を知っている人が言っていい言葉であって、瞬間湯沸し器のように躊躇なく感情と行動が直結してしまうような人は、ちょっとカルシウムが足りてなのかね～って感じちゃうかな。

最近、そう感じる事件があまりにも多すぎて、日本人の美徳云々とか関係なく、人間として持って生まれたはずの「理性」という武器を自ら放棄してしまう獣がどんどん増えてきた。

人間辞めるなら、その後の扱いも人間扱いはしなくて良いよねって事なんだけどね。

ってな感じで、そりゃ生きていりゃ嫌なこともイラッと来ることもあるだろうさ。
僕なんかいっつも仕事で「い～～～っ！」ってなって、その度にフリスク10粒くらい一気に口に放り込んで鼻から（ソワ～～～～～ッ！）って冷たい息を吐いて何とかやり過ごしている。

いちいちキレていられない。
いちいち自分が優位に立とうなんてことも思わない。
いちいち自分の意見が最上位だとも思わない。
いちいちマウント取られて取り替えそうとも思わない。
いちいち仕返ししようとも思わない。

たまにはあるかもしれないけど、毎回そんな事やってたら、きっとどこかで刺されてるんじゃないかな。

そして、そんな時は一人静かに「妄想タイム」。
（うわ～アイツのズボン、めっちゃパツパツやん。しゃがんだ瞬間にケツんとこ裂ければいいのに。ビリビリッて）
（アイツが今うまそうに飲んでるアイスコーヒーが濃口醤油になればいいのに・・・）とかとか。

それでおしまい。
勿体無いじゃん、キライな奴のために限られた人生の中の大切な時間を費やすのって。
だったら、もっと別のことしたい。
そんな無駄な時間が10分でもあったら、短編1本観れるしね。

・・・っていう着地。

嫌な奴がいたら、無敵のカンフーでボコボコにしてやれ！
・・もちろん、妄想でね（笑）

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