たっくんの中のたっくん

グリッドマン ユニバースのたっくんの中のたっくんのレビュー・感想・評価

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)
4.2
非常に個人的には大満足な評価ですが、
まず1993年の円谷特撮『電光超人グリッドマン』を原作とした『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』の2作品は原作のパラレルユニバース的作品で、その二つのユニバースが重なり合うといったのが今作ですので、今作単品を気になってレビューを参考にしようという方はあしらかずです。
.
シリーズを観ていない方の為にまずはこのシリーズのオススメポイントをご紹介。
特撮とアニメのいいとこ取りなアクションシーンが圧巻な今シリーズ。かつ、ヒーロー・ロボット物でトンデモ設定なはずなのに、両作品のメインキャラクターのストーリーに心惹かれる不思議な作品となっています。
.
ビル群を破茶滅茶にぶっ壊しながら闘うのに、次の日には普通の高校生という流れもシュールでクスッとしてしまいますし、
街を破壊しながら闘う矛盾も原作の『電光超人グリッドマン』引き継がれる"壊れた物を直す力"が上手く活かされていて、そこからここまでのストーリーを作ったのは本当「お上手!」と言った感じ。
なにより元々はウルトラマンのアニメ化を円谷に打診してが、断られたグリッドマンならいいよ、で始まったというんだから驚きです。
.
ちなみに僕は幼い頃に原作を見ていて大好きでした。原作はコンピューターワールドに怪獣が現れて、電脳世界の中で怪獣とヒーローが闘う、しかもヒーローとマシーンが合体してロボットになるという、特撮史に残る超意欲作であり名作です。
.
.
ここからはシリーズを観ていた方向けの感想。
まずアクションシーンはより豪華に描かれているし、豪快!!約2時間の中なので、怪獣の数は多くないけどそれでも大満足の戦闘でした。

かつ、最近他シリーズでもよくあるマルチバースの設定も、他では観た事ない設定かつ、特撮とアニメを繋いできた本シリーズにしかできない設定で、脚本の巧さにも拍手👏
お寒くならなくて良かった!

なによりマルチバースになったらこんなの観たいなぁが全部観れた上で、その上を超えてくる超展開はTRIGGER作品のお手の物って感じでした。
また、キャラクター達の成長も嬉しく、アニメシリーズで観れなかった部分もしっかり回収できて、おじさんは嬉しかった。
.
.
アニメシリーズに耐性のある方は、『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』含めて超絶オススメなので、是非!!!