たっくんの中のたっくん

希望と絶望 その涙を誰も知らないのたっくんの中のたっくんのレビュー・感想・評価

3.2
アイドルグループ日向坂46のこの2年間と東京ドーム公演までの道のりを追ったドキュメンタリー作品です。僕は東京ドーム公演にも足を運んだ彼女たちのファン(おひさま)ですが、フラットにレビューできればと思います。
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本編の冒頭とラストの佐々木久美の言葉の通り、ストーリーが美化して昇華される事に多少の疑問が残りました。
アイドルの煌びやかな「光」の影には、大きな「闇」が付き纏っている事、そして、だからこそ彼女たちが輝いている事は、この10年間たくさんのアイドルのドキュメンタリーやらで皆さん周知の事となっているでしょう。
だからこそ、そこも含めてのエモさの演出が常になっているなら、最早日向坂46にはそれはなくても良かったんじゃないか?と思ってしまった。
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また古参ぽいファンが多い劇場で、めもあてられないような辛い姿の場面で、最早失笑が起きてしまっていた事が残念でしたが、
一周回った見方をしちゃうと、もう周知の内容見させられた所で、真正面から感動するより、「こんな時あったなぁ笑」と友達と観る見方にもなってしまう事が全てなのかなぁとも思いました。
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また、欅坂46のドキュメンタリーのように圧倒的な主役がいなく、皆いい意味で普通の女の子だったのも作品としての価値が生まれ辛かった要因のひとつ。
よっぽどのストーリーを作れない限りアイドルの裏側ドキュメンタリーはもういいや。