うん、やっと気付いた。
僕は「trigger」の勢い任せな脚本が苦手なんだ。
しかし、あれは「中島かずき」が醸し出してるノリなのかと思ってたのに、いやはや油断した。
今作には中島関与してないじゃんね。
なんか、どんどんと新しい合体やらフォームが脈絡もなく登場するんだけど、変わってるのは見た目だけで能力や戦法の差別化は一切出来ていない。
いや、ごめん見た目もあんまり住み分け出来てなかった。
途中何がどれでどれが何なのか分かんなかった。
カッコいい演出って、破綻してない事が物凄く重要じゅない?
新たな力を発揮するにしても、それに至るまでの説得力があるからカッコいいんであって、それを蔑ろにしちゃうと「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」みたいになっちゃう訳よ。
何故か、アニメが始まるまで「グリッドマン」の存在を一切知らなかった身としては、やっぱり感慨深さもなんにもないし、アニメも「ダイナゼノン」共々全話見はしたけど、ぶっちゃけそんな面白かった訳でもない。
でも、TVアニメ全話付き合っておいて、最終話だけ見ない訳にもいかないから見てみたけど、やっぱりファンムービーをファンでもない奴が見たところでって感じだった。
なんか特撮版の小ネタが随所に散りばめられてたみたいだけど、そもそも知らないんじゃ楽しみようもない。
アニメ2作品を見ないと着いてけない時点でそれなりのハードルなんだから、特撮版からの引用はあんまりしないでほしかったかな。
あと、このシリーズの生理的に最も受け付けない点がキャラクターだ。
登場人物全員きんもちわりぃんだ。
ほんとにオッサンが思い描く現代の若者って感じのキャラクター造形がマジ無理。
とりあえず冷めた態度とらせて軽薄な感じ出しときゃ今の若者っぽいでしょ?と言わんばかりの人物描写ばっかりでそれが嫌い過ぎる。
これがTVシリーズからずっとノイズだったんだけど、それが映画になったからって変わるわきゃないか。
最初の、グリッドマン復活のシーンはかなり良かっただけに、そこからごちゃごちゃしてよく分かんなくなってしまったのは残念だった。
作画は良かったけど、個人的にノリは全く合わないまま終わってしまった。