『私ときどきレッサーパンダ』を主軸として『RRR』の肩車合体、『レミーのおいしいレストラン』の動物から料理のレクチャー、『ソーセージパーティ』の下品描写、『花様年華』のロマンスシーン、『2001年宇宙の旅』の猿の武器の使用、『バビロン』『逆転のトライアングル』に続けと嘔吐描写など様々な映画の引用で構成されるマルチバースの世界から家族の物語を描く。ショーレース負け無しのキーホイクワンの圧倒的な主演級演技に惹かれていく作品。確かにエンドはいいのだが、アカデミー賞が今まで避けてきたSF映画であり投票者増員でかつ投票方式変更で嫌われない映画が作品賞を取りやすくなった今、作品賞受賞は逃しそうな作品だと思った日本人は多いと思う
