しゃび

すずめの戸締まりのしゃびのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
4.5
なんとものんびりとした電車ではないか。

過去作であれほど陰鬱で孤独なイメージだった電車は、ピクニックに行くかのような能天気なものに変わった。


何を目的にした旅なのか?

なぜ、坂道を登ってくる男に簡単に目を奪われたのか?

なぜ、学校を飛び出してまで彼を追い、旅に出たのか?

なぜ、戸を閉め、開けるのか?



彼女には戸を開ける必要があり、
社会には戸を閉める必要があったのだ。


電車をのんびりとしているのは、
葬られた闇、いつ飛び出してくるか分からない闇が別にあるから。


ぼくらはこのように社会を見る必要がり、
このように自分を見つめる必要がある。

新海作品で最高傑作だと感じました。



ネタバレしないように書きました。
YouTubeでは、ネタバレありで解説しているので良かったら見てみてください

https://youtu.be/XkdcbymE0Tk
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