なんとものんびりとした電車ではないか。
過去作であれほど陰鬱で孤独なイメージだった電車は、ピクニックに行くかのような能天気なものに変わった。
何を目的にした旅なのか?
なぜ、坂道を登ってくる男に簡単に目を奪われたのか?
なぜ、学校を飛び出してまで彼を追い、旅に出たのか?
なぜ、戸を閉め、開けるのか?
彼女には戸を開ける必要があり、
社会には戸を閉める必要があったのだ。
電車をのんびりとしているのは、
葬られた闇、いつ飛び出してくるか分からない闇が別にあるから。
ぼくらはこのように社会を見る必要がり、
このように自分を見つめる必要がある。
新海作品で最高傑作だと感じました。
ネタバレしないように書きました。
YouTubeでは、ネタバレありで解説しているので良かったら見てみてください
https://youtu.be/XkdcbymE0Tk