しゃび

キャラクターのしゃびのレビュー・感想・評価

キャラクター(2021年製作の映画)
3.5
シリアルキラーものは、対峙する側の負担が大きい。

『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンスの伝説的な名演は、ジョディ・フォスターの「受け」あってのものだ。

なぜ、負担が大きいか。
シリアルキラーは変わらないからだ。
作品を通して行動原理が一貫している。

チャッキーがいちいち心打たれてたら、なんの怖さもないだろう。

その分、受ける側はより自然な変化が要求される。

『キャラクター』も、菅田将暉の変化がなければ何の共感性もない映画だ。
迷い、葛藤し、望み、飢えた男、山城を通じて、僕らはこの映画に共感する。

怖く、美しい世界の中で、たった1人俗世間的な役割を演じる。引っ張られてはいけない。

FUKASEの映画初出演とは思えない快演が光るのも、彼の「受け」あってのものなのだ。


動画では1番怖かった以外なシーンについて、話をしてます。もし良かったら。
https://youtu.be/eslgWIAAe70
しゃび

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