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すずめの戸締まりのENSANのレビュー・感想・評価

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
3.5
確かに泣いたし映像も綺麗だった、なのになぜだろう越えてこない…

女子高生『すずめ』が道で青年にすれ違いざま『廃墟』が近くに無いか確認された事から始まるファンタジー作品、『戸締まり(閉じ師)』という作業に巻き込まれる事で彼女の過去が明らかになり物語は加速していく…

お馴染みの『光』と『鳥』演出は健在、声優陣もナイスファイト。
今作は始めからファンタジースタイル、これはこちらの見方や期待がダメなのはわかってるんだが欲しい『童貞感の新海誠成分』が作品を重ねる度に薄らいでいくのがなんだか寂しい。(監督からしたら知ったことじゃないのはもちろんわかってます!笑)

もう『心が痛くて2度と観たくないぐらい素敵な作品』は観られないのか?
カギはかつてのライバルであった『リア充の細田』の復活しかないんじゃなかろうか、光があっての闇的なね。追いつけ追い越せのあの感じが懐かしいよ…がんばれ細田守。

あと今作で圧倒的に足りないんじゃと思ったのは『ダイジンの動機』が読み難い事、完全に意図を明かせ!とは言わないがなかやまきんに君よろしくな「おいダイジン!どっちなんだい!」と。
丁寧に作り込む印象だったが少しだけ雑に感じてしまった。

でも、しっかり泣いたんだけどね!

年々『家族』なシーンに涙腺が緩んでいく笑
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