もっと熱く、赤よりも熱い青へ…
続編が連載中のJAZZ漫画『BLUE GIANT』の劇場アニメ化作品。
主人公宮本大は仙台出身の18歳、高校在学中に『JAZZ』と出会い魅せられて一人テナーサックスを吹き『世界一のJAZZプレーヤー』を目指すようになった。
漫画は大の高校時代から始まり、同級生や町の人達そして家族との交流を交えつつ師匠との出会い等が描かれる(今回の映画ではこの部分がごっそりカットという英断)
高校卒業を機に上京し、大は自身のバンドを求める。
高校時代の親友『玉田』、新たに東京で出会う人々と『JAZZ』が一歩ずつ大の歩みを加速させていく。
今回のストーリーは上京編から始まり漫画第1シーズンの最終回まで。
ピアノ等を担当している『上原ひろみ』は漫画を読んでいた頃、まだ映像化なんて出てない頃から劇中のバンド『JASS』のメンバーユキノリのオリジナル曲を作曲していた熱愛ぶり。
この作品は魂が入ってた、愛がこもっていた。
プロの演奏家が『ドラム初心者の音』を表現する力のいれようにはニヤリ(逆に難しい事をやっている!)漫画を読んでいる人にはわかるあの人にこの人がちゃんと出てくる感じもたまらない笑（大きいお兄ちゃんなどなど）
賛否両論もしかしたらあるかもしれないラストパートは漫画を読んでいる自分としてはまさかまさかの嗚咽してしまった、涙が止まらなかった…(もちろんフィクションだけど)大が玉田がユキノリが生きてきた自分の人生を音に自分のこれまでが乗っている演出は非常に惹き込まれた。
音楽に限らず映画だってドラマだって仕事だって料理だって会話一つにとっても絶対に『その人』が乗っかってる、簡単な言葉では書けない『何か』を我々は自然と感じているんじゃないかな。
この映画で今作を知り、色々なきっかけで観た方へ…
漫画を読んでからもう一回この映画を観て演奏を聴いて欲しい、そうするとより大や玉田そしてユキノリの音に彼らのこれまでが乗ってくるから。（あとアキコさんがなんであんなに涙するのか等…）
最後のクレジットの後を見逃さないでね!
JAZZを、音楽を信じている…
