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サンドラ・ブロック、チャニング・テイタム主演でお送りする冒険映画だ。
アクションあり、笑いあり、ロマンスあり、ブラピありのザ・エンターテイメント作品である。
「インディー・ジョーンズ」や「ナショナル・トレジャー」「ハムナプトラ」などの系譜に連なる一作だと思うが、私が最も近いと感じたのは「ロマンシング・ストーン」であった。
そう、キャスリン・ターナー、マイケル・ダグラス主演でお送りする、あの名作冒険映画である。
監督はロバート・ゼメキスだ。
まだ観た事ないよ~て人は、是非ともご鑑賞あれ。
ロレッタ(サンドラ・ブロック)はロマンス小説家だ。
(ほら、ここがすでに「ロマンシング・ストーン」!どや)
在野の考古学者でもある。
考古学の知識を生かして、冒険ロマンス小説を執筆している。
その著書の表紙モデルを務めているのが、アラン(チャニング・テイタム)である。
彼は私と同じで、ハンサムなだけが取り柄のちょっぴりオツムの弱いマッチョ男だ。
この二人が、大西洋上に浮かぶ孤島を舞台に、大冒険を繰り広げるのだ。
この島でかつて繁栄した古代王朝の秘宝を巡り、悪漢どもと対決するのである。
その悪漢どものボスが、ダニエル・ラドクリフ演じるハリー・ポッター(仮名)だ。
もっさりと髭をたくわえてはいるが、なぜか少年ぽい面立ちに見える。
なぜだろう?
私にはとんと見当がつかない。
前半が面白く、後半やや失速といった感じか。
コメディ場面も前半の方が良かったようだ。
特に、ヒル(蛭)のくだりは笑わせていただいた。
私は元祖“笑わない男”として、つとに有名だ。
その私を笑わせたのである。
是非とも自信を持っていただきたい。
(偉そう)
後半の失速感は色々要因があるだろうが、まず言えるのは、悪漢どもの不甲斐なさであろう。
どのような作品にも言える事であるが、悪役が手強ければ手強いほど、物語は面白くなるのだ。
その点、今回のハリー・ポッター(仮名)は、やや物足りないと感じた次第である。
更に、古代王朝の王と王妃の悲しい物語だ。
これはロレッタが口頭で語るのみなのである。
全体的にどこか薄い印象で終わったのは、ここに原因があると言えよう。
(個人の意見)
古代王朝の挿話をチョチョチョッと入れておけば、物語に奥行きが出たはずである。
(個人の意見)
ブラピを出したから、ご予算が足りなくなったのだろうか。
知らんけど。
そのブラピだが、以前鑑賞した「ブラット・トレイン」にサンドラ・ブロックとチャニング・テイタムがチョイ役でご出演していた。
多分この作品とのバーターだったのだろう。
なんと粋な計らいであろうか。
ハリウッド映画は、たまにこういうサービスをしてくれるのである。
誠に嬉しい限りだ。
サンドラ・ブロックが齢50を過ぎて尚、真っ当なヒロインを演じてくれている。
(オバはん扱いはされているが)
相変わらずのコメディエンヌぶりと相まって実に魅力的だ。
まだまだ私の守備範囲内のど真ん中にいるといっていいだろう。
私はこんな事はめったに言わないのだが、今回だけは言わせていただきたい。
・・・サンドラ、結婚して。