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ある夜、彼女は明け方を想うのsingerのレビュー・感想・評価

3.5
またしても、苦かったです。
てか、なんで今このタイミングで観てしまうかなぁという、そんな思いもあったりもしたけれど、なんだか少しだけ、心が落ち着いたというか、複雑だった自分の心境に、ほんの少しだけ整理がついたような、そんな気持ちにさせられるエピソードでした。

「明け方の若者たち」のアナザーサイドを描く、45分間のショートムービー。
これは、映画本編を観た後に楽しんで下さい。

映画を観た後だと、なんか「この補完って必要あんのかなぁ?」と思ったりもしたし、
それが物語の中の彼女の”都合の良い言い訳”のような気もして、微妙な気持ちで観始めたんですが、最後まで観て良かったです。
でも、この結末を”僕”は結局、知らずに過ごすんだろうなぁとも思ったし、それでも、現実って意外とそんなもんだよなぁっていう、そんな妙な納得をしてしまいました。
“彼女”が背負った罪と罪悪感も、”僕”が背負った傷と痛みも、流れるがままに収まるべき所に収まって、それぞれが前に向かっていくんだろうなぁと、そんな未来を感じる事が出来たので、自分としては観て良かったと思ったし、映画を気に入った人なら、やっぱりここまでを一つの作品として楽しんで貰えたらなぁと思いました。

若葉竜也。
やっぱり、いい存在感が出てましたね。
2枚目も、3枚目も上手く演じられる、といも器用な役者さんだなぁと思うし、派手さは無いものの、落ち着いた自然な演技が、この短いエピソードの中でも際立っていたと思います。