マヒロ

骨のマヒロのレビュー・感想・評価

(2021年製作の映画)
3.0
とある美術館で、1901年に製作された世界初のストップモーションアニメが発見される。ホアキン・コシーニャとクリストバル・レオン監督の手により復元されたその内容は余りにも禍々しいものだった……という体で最近作られた作品。

何やら死体を蘇らせる儀式を行なっている少女?を描いており、恐らく拙い呪術で徐々に歪な身体を取り戻していく死体の描写が気持ち悪い。基本的には全てのものがストップモーションで描写されるが、時折少女のみ実写の肉体で滑らかに動くことがあり、突然映画の次元を超えてくるような怖さがあった。なぜ彼女がそんな事をしているのかは最後に明らかになるが、そこで単なる狂人かと思われた少女への見方がガラッと変わってしまうという展開が良かった。

1901年に作られた……という設定が乗っかっているのがよく分からず、別に無くても成立するような気はしたんだけど、これも『オオカミの家』と同じく時代背景とかが絡むものだったんだろうか。

(2023.114)[23]
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