TaKeiteaZy

TAR/ターのTaKeiteaZyのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.0
女性指揮者のター(名前)が、地位も名誉も実力も充分なのに、どんどんカルマが深くなっていく話。

自分も高校時代は吹奏楽部だったので、この指揮者のかなり入っちゃってる感じとかは分かるんですよね。でも、この映画、なんていうか見るのに相当根気がいるタイプで、一人の人間(ター)を淡々と追うわけなんですが、頑張って生きて、それでいて不遇の一枚絵が目の前を通り過ぎていく。悪い奴の悪さに胸糞〜!てわけでもないし、自分もどこかでこういうことしてるかもしれない、て思わされるあるあるもないわけじゃない。途中ちょっとジェイコブズラダーみたいになるかも、と思わされけど、そういう訳でもないし。彼女の現状を常にトレースしていないと、ついていくのは結構難しいです。

ドラマじゃない人生なんて無い、と個人的には思っていて。その刹那的な一場面を上手く表現してる映画でした。なのだが、恐らくケイト・ブランシェットを堪能し尽くしたい人向けの映画なのかも、という毛色の方が、相当強めに感じちゃったかな。あんま衝撃のラストとか言わない方いいのに。ダイナソーjrのjust like heavenみたいな終わり方するけど。
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