短い作品で手軽に観られるので、wowowを観られる方は是非見てほしい。
映画には「会話」のシーンがたくさん出てくる。むしろ半分以上会話のシーンだと言ってもいい。
ストーリー進行を会話に頼らない映画が好きだ。
会話で話を進めようと思ったら、
どこで何を撮ろうが、もはや映像なんかどうだってよい。会話さえなされていればいい。ということになる。
ストーリーは映像。
関係性は会話で伝える。
映画はそうあってほしいと思う。
24分という短い作品だけど、この映画はバランスがとてもいい。
多くの時間を会話に割いているけど、会話は2人の関係性のためにのみ使われている。
会話はライブ感が大事だ。
関係性は話の中身ではなく、話しっぷりに表れる。
「あんた」と呼び合う2人のやりとりには、永遠に続きそうで続かない時間が生々しく切り取られていて、眺めているだけで涙が出てくる。
千葉雄大さんの初監督作品。
初めてとは思えない映画だった。
俳優として出演してた沖田監督のフォローがあったのだろうか。
wowowのプロジェクト、「アクターズ・ショート・フィルム2」の中の一作です。