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ケイコ 目を澄ませてのShokoのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
3.4
〖ケイコ 目を澄ませて〗(映画/日本/2022)



『生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないケイコは、再開発が進む下町の小さなボクシングジムで鍛錬を重ね、プロボクサーとしてリングに立ち続ける。嘘がつけず愛想笑いも苦手な彼女には悩みが尽きず、言葉にできない思いが心の中に溜まっていく。ジムの会長宛てに休会を願う手紙を綴るも、出すことができない。そんなある日、ケイコはジムが閉鎖されることを知る』

ようやく観ました。アマプラにて。
公開中からみんな絶賛してた(ような気がする)し、観れるようになったら観よ〜と思いながらなんだか毎日だるくて何にもせずに横になってたら今。
岸井ゆきのさん主演。
なんか今日の気分じゃなさそうだったけど、99分とやや短め映画なので観た。

なんだろう、みんなはどこがそんなに刺さったんだろう。
映画としてテンポとかめちゃいいし、ストーリーも引き込まれるし、岸井ゆきのはえぐいぐらいすごいし、嫌なやつもそんなにいないし、とってもいいんだけど、なんか決め手にかけるというか…多分私がこういうボヤッとはっきりしない映画が苦手なんだろうな…情緒が欠落してるので…
あと音楽ほぼなくて、セリフもすごい少ないけどボクシングのシーンの音とかめちゃ気持ちいい。多くないセリフもしっかり聞き取りやすいし。
いい俳優さん揃えて作っためちゃくちゃ渋い映画って感じ。派手さもないし、ストーリーに激しい起伏があるわけでもないんだけど、あえてすごい狭い世界を丁寧に切り取って大切に作りましたっていう感じ。
まあまあなんていうか岸井ゆきのだったら間違いないわっていう感じもある。
岸井ゆきののすごさがすごくて…めちゃくちゃすごかった。あと可愛くない役だからたまに笑うときゅんとする。かわいい。

耳が聞こえないのって大変だなあ、目覚まし聞こえないのが何よりハードモード。その状態でボクシングやろうとしたのもすごいし、プロになってるのもすごい。私なんて五体満足なのに縄跳びすら無理だというのに…あと顔怪我するのも無理だ…
うーんもう一回こういう映画みるテンションの時に観たらハマるかなあ。
なんかね、フランス映画観てるみたいだった。
決して悪い映画ではない、むしろすごくいいんだけど、一回でどこがどのように良いと思うか説明するのが難しい。
あー映画としての完成度がすごい、みたいなこと?

(80/おうち映画39)
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