砂場

皇帝のいない八月の砂場のレビュー・感想・評価

皇帝のいない八月(1978年製作の映画)
3.6
皇帝のいない八月って、サブタイとはドイツ語なのね~DER KAISER IST NICHT AM AUGUST~

なんかマルクスとか想起させて時代だよなあと思う。
渡瀬恒彦演じる自衛隊の陸尉が極右思想の持ち主でクーデタを起こすんだけど、列車に爆弾を仕掛けてジャックするんだよね。これって226とか三島と違って極左冒険主義的な行動というか、クーデターというよりテロ。劇中でもこれは極左の手口だなんてセリフもある。
極右グループのクーデタは排除する保守党政府だが、根底には同質のものが流れいているように示唆される。一方で極左的なテロへの警鐘でもあって絶妙なバランスの作品。

大物俳優陣が素晴らしく、ポリティカルエンタメの大作として日本映画史に残るでしょうね。しかし官邸で閣僚や自衛隊幹部が会議する場面を見るとついついシンゴジラを思い出してしまうなww
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