砂場

スペースマンの砂場のレビュー・感想・評価

スペースマン(2024年製作の映画)
3.6
チェコ人宇宙飛行士の話、

身重の妻をおいて木星付近への探索に出たヤコブ、妻はヤコブとはすれ違いの末離婚したいと思っている。チェコの管制塔は妻との不仲がミッションに影響するのではとヤキモキ、、ヤコブは蜘蛛のような生命体と船内で遭遇し自分の幼時代のこと、父のこと、妻のことについての記憶を辿る

宇宙の深淵、この世界の誕生という壮大なテーマと家族の物語を重ねるという点では『惑星ソラリス』とか『インターステラー』っぽい
ただ、本作はかなり地味である、笑
なんでこんなに地味なのか、、、船内のデザインとかは結構好き。70年代のSFのようなレトロな計器類とか無線機とか。なかなかセンスいいと思う。
なんで蜘蛛のなのか、『アド・アステラ』はなんで猿なのか、あの映画内容を全く覚えていない、、、

チェコという国の歴史もちょっと関係してそう。民主化とか、共産党とか、、全体的なルックも共産圏っぽい地味さ。

悪くないんだけど『惑星ソラリス』とか『インターステラー』孤独ものでいうと『サイレント・ランニング』のように映画史に残る感じはしないなあ、

あと、夫が宇宙飛行士、妻が妊婦で置いていかれるという構図がなんか古い。単身赴任のサラリーマンっぽい。
また妻の不満もよくわからない、夫が宇宙飛行士だったらある程度覚悟できているのでは?置いていかれたというのも拗ねているみたいで、それ以上の何かがあるのかと思うと何もない。(好きな男ができたとかでもない)
妻が離婚宣言してパイロットの心理的安全性が確保できなくて焦るという設定は面白いのだが、なんかもう少しできたのではないか
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