えり

遺灰は語るのえりのネタバレレビュー・内容・結末

遺灰は語る(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

わかるようでわからないのに好き。そんな作品でした。あと抜群に音楽がいい。

小さな棺での葬列に「小人だ」と子供が笑い、それに大人の笑いが伝播していくシーンや、移し替えられた遺灰がこぼれ落ちて必死にかき集めるシーンなど、くすりと笑わせておいて希望通りに撒き散らされた海のシーンが美しかった。

あとは「釘」。
何と印象深い俳優を使うことか。あの目に全部持って行かれて、墓の前で座る少年が老いていくシーンには何とも言えず哀愁でもない穏やかさがあり……。

イタリア映画は初めて観た気がするのですが、肌に合ってとても良い映画体験でした。
えり

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