けーはち

透明人間のけーはちのレビュー・感想・評価

透明人間(1933年製作の映画)
3.7
自分の体で透明化実験に成功した科学者が狂気に走る。包帯ぐるぐる+グラサンのお馴染みのスタイル確立の元祖『透明人間』 1933年公開作。透明部分のフィルム合成が意外と自然なので驚き。

暴走モンスターと化し大きな犯罪に手を染めていく透明人間のニュースが飛び交い、社会は震撼する。迎え撃つ警察を嘲笑い、捜査網をかいくぐる透明人間。構図的にはパニックホラーだが、生身で全裸でおらねばならぬ透明人間の天敵は冬の寒さと雪と銃弾。その末路には研究以外に不具な逸れ者の悲哀も漂う。不朽の古典、エポックメイキングなホラー作品。