太り過ぎた男が娘との絆どうこうという作品紹介で、見なくてもいいかなと思っていたんですが、それだけではないという情報を得て急遽見ることに。確かに太り過ぎた男の話なんだけど、これ宗教が自分らしくあろうとする人を追い詰めたという話でもあるのね。主人公チャーリーを救おうとして訪ねてくる若者トーマスの信仰でキラキラした目がこわい。彼が泥棒したことを責めずに戻ってこいと言う教団の人らもこわい。彼は彼で居場所を見つけたってことなんだろうけどさ、この後もずっと、ゲイは間違ってるって布教し続けるわけでしょ。主人公が太ったのは恋人アランが亡くなってからだからここ数年ってことか。ずっと大学で文学を教えていたのだろう。知的な人だよね。ちょっと自分勝手だけどね。娘も酷いこと言いながら彼を愛しているというのはお約束だけど、トーマスの行状を彼の実家に送りつけた真意はなんだったのだろう。文学作品が小道具に使われてる作品にはグッとくるが、米国では中学生が白鯨読んで感想文書いてるのかと思うと、日本との基礎教養の差にクラクラしてくるよ。
