このレビューはネタバレを含みます
磯村くんの初主演映画ということで鑑賞。
あまり見ない設定と、作品が持つ異質な世界観に惹き込まれて終始目が離せなかった。
「ニコニコ人生センター」という宗教の信者たち3人が無人島で生活をする様子が淡々と描かれる前半と、物語終盤に起こる暴動(争い)のコントラストが実に衝撃的で、一度観たら忘れられないインパクトを放っていた。
無人島という限られた空間に加え、少ない登場人物ながらも全く飽きさせない物語の展開と、メイン3人の見事な演技のぶつかり合いに心持っていかれてあっという間の約2時間だった。
クスッと笑えるところもありつつ、大胆なエロとちょいグロ要素もあって、人によってはお腹いっぱいになるかも。
無精髭が生えて痩せ細った磯村くんの佇まいと存在感。何より「目」が凄くギラギラしてたのがとても良かった。信仰心が誰よりも強い青年の内面に秘めた狂気と、性への葛藤が見事に表現されている最高の演技だった。
それに宇野祥平のタカが外れた、狂気性を全面に出した演技が物凄くハマっていて怖かったし、北村優衣さんの文字通り体を張った演技にびっくりした。話には聞いてたけど、想像した以上にエロかった。もはや後半は磯村くんと北村さんのAVと言っても過言ではない気がする。
人にはあまりおすすめ出来ないけど、個人的には観れて良かった。
