こたつむり

バイオレンスアクションのこたつむりのレビュー・感想・評価

バイオレンスアクション(2022年製作の映画)
3.0
♪ メンソールの煙草を持って
  小さな荷物で 楽園に行こう 楽園に行こう

嗚呼、橋本環奈、橋本環奈。
可愛いよカンナたん、かあいいよカンナたん。
カンナカンナカンナ、カンナァァァ、ペロペロ。

という想いが製作者たちにあったのかは知りませんが、確実に橋本環奈さんの橋本環奈さんによる橋本環奈さんが可愛らしく見えるための映画でした。それ以上でもそれ以下でもありません。

それは衣装からして顕著です。
ショートパンツで右に左に躍動する様に目を奪われるのは必至。経験と徳を積んだ紳士ならば、スキル(動体視力を駆使した凝視)が発動してしまうのも当然です。

勿論、これはいかがわしい話ではありません。
何しろ、製作者も紳士であり真摯な姿勢。エロ側に寄りたいのならば、馬場ふみかさんもフル活用するはずですからね。あくまでも橋本環奈さんだけの映画と割り切っているのでしょう。

だから、熱演した城田優さんは残念。
折角、人智を超えた“バケモノ”的な殺し屋…という面白いキャラクターなのに、グイグイと押し出される感じがないんです。監督さんの“こだわり”が透けて見えないんですね。

それは他のキャストも同様。
佐藤二朗さんは通常運転だし、太田夢莉さんは指導が入った感じがしないし、岡村隆史さんとか適当な扱い過ぎて地雷臭すら漂ってくる始末。

でも、その割り切りはある意味で見事。
「主演女優さえ可愛く撮れてれば良いんだろ?」という想いは最後まで貫いていますからね。というか、もしかしたら、本作はそんな風潮がまかり通る日本映画界に一石を投じたかったのかも。

…というのは、妄想ですかね。
妄想ですね。

まあ、そんなわけで。
橋本環奈さんだけを楽しむ作品。
脚本とかアクションとか演技とか、そういう部分は考慮しない方が吉です。なお、最大の山場は上映開始から90分くらい過ぎたころ。スキルを最大限に発動させてくださいね。
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