うーん、点数が難しい。
故人となってしまったロジャー・ミッシェル監督が「既視感のある、ありきたりな王室ドキュメンタリー」ではなく「機知にとんだイタズラ心とサプライズのあるもの」として、誰もが偶像としての彼女は知っていて、でも彼女自身というものは知られていない そういう存在としてのエリザベス女王を描き出すことには一応成功していると思う。
そして、エリザベス女王のすごく人間的でチャーミングな様子、彼女がどういう重責を担ってきたのか、それにどれだけ真摯に向かい合い続けているのか(はっきり言って稀有と言っていいくらい)がすごく感じられる。
ただ、
私自身はイギリス好きでイギリス王室も好きで、そういった類のものもそこそこみているしと思うけれど・・・・ 難しい。
キーワードごとに、彼女の100年近い歴史の色々なアーカイブから切り取られた映像を編集しているのだが、結構テンポが速いのと私の知識が追い付いていないこともあり、なんでここでこの映像が入ってくるの?とか登場人物の背景がわからなかったり、おそらくイギリス人なら知っている有名人であっても顔だけ見てもわからないことで、理解が表層的になっている気がする。
配信になったら、止めながら確認しなおして見直したいと思った。