開明獣

大いなる自由の開明獣のレビュー・感想・評価

大いなる自由(2021年製作の映画)
5.0
祝㊗️Bunkamura渋谷宮下デビュー🎊

TOKIOの死武夜って、悪の巣窟みたいな街に、ぼんわりと妖しく浮かぶ文化の郷、Bunkamura。美術館やコンサートホールも備え、東急百貨店本店の隣にあったけど、改築工事で一時休業でしょんみりだったのが、映画館だけ場所を移転してゾンビの如く甦ってきた🧟🧟‍♀️きゃー(虚な叫び)

駅から近くなったのはいいよねー。元々、ル・シネマは、PARCO以上に意識高い系な印象があって、あんまり好きじゃなかったんだけど、今度もあんまり変わってないかな?でも下がビッグカメラなので、オシャレ感はかなり減ったのだ、ふはははは。7階と9階で売り場が独立してたり、移動手段がビッグカメラと共通のエレベーターだけだったり、使い勝手はイマイチ😢ロビーも狭くて、前みたいに、隣の百貨店に退避とか出来ないから、ちゅみみーん、な感じ。でも新しいから加齢臭とかしなくて綺麗😍「加齢臭は開明獣、おまえが撒き散らしてるんだろー」だと?

たーしかに🦀🦀🦀ぷんすかぷん💢

で、元々、ここはゲイジツ系の佳品を中心にかけてくれるんだけど、これはそんなネオBunkamuraに相応しい、素晴らしい逸品👍撮影が、セリーナ・シアマ監督の「トム・ボーイ」「水の中のつぼみ」で組んだのと同じ人だった。ドイツ映画らしいくすんだブルーを基調とした映像は、「ある画家の数奇な運命」のフローリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督ぽくて好きだった😊

欧州の殆どの国で、戦後のかなりの期間、同性愛は犯罪だった。ドイツも例外ではなく、アウシュビッツからの生還者のハンスも、公衆便所での性行為が発覚し捕まってしまう。そのハンスと刑務者で出会った麻薬依存症の男、ヴィクトールとの魂の交感の物語。

観終わって、「ああ、いい作品観れて良かった。作ってくれた、配給に携わってくれた、みんなありがとう!」そんな気持ちになれる良き作品でした😌

人間の尊厳とはなにか。真の自由とはなにか。観終わって魂が打ち震えること間違いなし。
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