ショウコ

悪魔の餌食のショウコのレビュー・感想・評価

悪魔の餌食(2022年製作の映画)
3.3
悪魔祓い業界にもフェミニズムの波🌊

どうやら「儀式が行えるのは男だけ」という歴史と伝統があるらしい。そんな中、シスター見習いの主人公が男性主体の養成学校で活躍する…なろう系ラノベのエクソシクト版ですかね🤔

と言ってもマンガっぽい映画ではなく重厚な雰囲気を保っており、ちゃんとキリスト教してて聖書の言葉がたくさん出てきます

悪魔祓いと言えばこの肉体から出ていけ!を連呼する絵ヅラが思い浮かびますが、この主人公は悪魔ではなく「取り憑かれた犠牲者の方」に呼びかける独自のスタイルを編み出します。そこに至った理由にもまた女性らしい過去があり話としては結構説得力あります

タイトルのpreyは祈るって意味で、悪魔をやっつける事しか考えてない従来のエクソシクトとは少し違った切り口になっている。こういう考え方が出てくる様になったのも炭治郎のお陰かも知れない




女は黙って看護だけやってろという盲目的な慣習に抵抗する前半はワクワクしたし、キリスト教に明るくない人にも単語が理解できる様に配慮されてて分かりやすい。あまりクライマックスが盛り上がらなかったのは残念だけどまぁまぁ面白かった

背骨がいかれそうなお約束のブリッジとか壁&天井をカサカサするGムーブなど悪魔らしい超常現象シーンもいくつか出てきます。でもロウソク吹き消したり電気チカチカさせたり…悪魔の引き起こすイタズラと映画ってあんまり相性よくないなぁと改めて思ったのでした…
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