良かった。
予想を大きく超えてとても良かった！
映像が綺麗でストーリーもしっかりしてるし、ただ「泣かせる」だけでない、質の高い映画だと感じました
この物語はもちろん、真織と透の恋物語ではあるんだけど、同時に真織と透と泉ちゃん、3人の友情物語でもある。
福本莉子、道枝駿佑、古川琴音。この3人の魅力が余す所なく映し出された映画でした。
福本莉子ちゃん演じる真織がとても良かった…！透目線のちょっとミステリアスな女の子から、透に恋して生き生きとする姿、大人になった姿、みんな違う雰囲気で、どれもめちゃ可愛い。記憶障害に向き合って、記憶をつなぎ止める努力をひたすら続けながら毎日を生きる。強さも垣間見られてかっこよさもあり、本当に素敵な女の子でした。
道枝くん演じる透の、真織を思う優しいまなざしが忘れられない。「日野の毎日をとにかく楽しいものにしたい」と、静かに覚悟して真織を包み込むように大事にする透、超かっこいい…！素敵な人すぎてちょっとファンタジーを感じたくらいだよ
古川琴音さん演じる泉ちゃんも抜群に良かった。すべてを知った上で、いちばん近くで真織と透を見続けていた、真織の親友・泉ちゃん。
透に警戒心むき出しにしたり、一転して透と友情を築いたり。真織を心配したり、真織と一緒に笑顔になったり。さまざまな場面で、表情ひとつで感情を見せる、古川琴音さんのお芝居素晴らしかった
泉ちゃんのモノローグ中心に進む終盤の流れは、泉ちゃんに感情移入して涙がこぼれそうになりました。
真織と透が過ごした時間は、どれもかけがえのない大切な時間。それが映像の美しさでしっかり表現されているように感じて、どの場面もすごく好きです。
中でもやっぱり花火のシーンの美しさは段違いだった。好きな人と思いが通じて、一緒に綺麗な景色を見て、すごくすごく幸せで、それがすごくすごく苦しくて、という真織の気持ちが痛いほど伝わってきた。真織の涙に感動しました。そしてその後のキスシーンちょっと美しすぎませんか？？？めちゃくちゃ好き
「神谷透くんのことを忘れないで」
真織がふせんに残したメッセージ。この言葉自体は予告で何度も見たけど、いざ映画の中で出てくると、真織のあまりにも切実な思いにつらくなって、泉ちゃんと一緒に涙してしまった
原作を読まずに観たので、どういう結末になるのか知らなかったけど、透がお姉さんと話す場面で、この先の展開が察せられた。
少しでも長く、ふたりの幸せが続いてくれ…！と願う中での突然の展開。
分かっていても悲しかった。ずっとそばにいてあげてほしかった…
しかし透による「作戦」が終わった後、泉ちゃんがとった行動と、真織の選んだ道。このふたりによって、とても爽やかな気持ちになれました。真織、泉ちゃん、それから透。みんなが救われるような優しい終着点であるように感じました。
ここ数年で観た恋愛映画の中でいちばん良かった…！みんなが大切な人を思う姿にじんわり温かい気持ちになる、いい映画でした。
