「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いている」という言葉、なんかすごく怖いんですよね。
この映画はこの言葉を映像にしたようなシーンから始まり、またこの言葉のように「見る」ことについて、あるいはさらに一歩進んだ「撮る」ことについての映画でした。
あまりに全てが計算され尽くされて寓意に満ちた、それでいて映画的な快感に溢れたシーンの数々にただただ圧倒されるばかり。
人は怖いものや不思議なもの、理解できないものも映画というメディアの中にはそれを求める。恐ろしいけど見てみたい。分からないけど面白い。
悪夢のようなホラー映画として始まり、
未知なるものと遭遇するSF映画として展開し、
圧倒的な敵と対峙する西部劇映画として終わる。
最高じゃないですか?『トップガン マーヴェリック』も突き抜けて最高でしたけど、こういう変で怖くて笑えて燃える映画も大好きです。
池袋でIMAXレーザーGTが鑑賞できる環境にいることに感謝。