東京フィルメックスにて。
『私ときどきレッサーパンダ』、『秘密の森の、その向こう』など、今年は母娘の関係を描いた映画で面白いものが多いと感じるが、この映画はかなり異質で、2作のように映画を通して見て腑に落ちるものではない。
ただ、共通しているのが「母という役割」と本人の意志とのギャップだと思う。
象徴的だと思った2つのシーンがあり、ひとつはよもぎ蒸し?の煙を帝王切開の痕に当てる母スギョンのシーン。
もう一つは、スギョンがプレゼントされたある服を巡るシーン。
それにしても、監督は上映後のQAで商業映画が初と言っていたが、そうとは思えないルックの映像と演出だった。