このレビューはネタバレを含みます
田舎町の牧場に空から異物が降り注ぎ、牧場経営する一家の父が息絶える。現場にいた長男は、謎の飛行物体を目撃していた。やがて、妹と共に動画撮影を試みた彼は、想像を絶する事態に見舞われる。
(あらすじ引用)
「NOPE」=「あり得ない！」
過去作からの印象でホラーカテゴリーの作品という先入観で見始めましたが、未確認物体のSFものでビックリ。未確認物体とはいえUFOではなく、その物体そのものが人間を喰うというおぞましい設定なのですがグロ描写は少なく、勇敢に立ち向かう兄妹と人種を超えた仲間たちの連携をハラハラしながら楽しみました。
怪物退治は、時に( 続くのか？)という曖昧なシメになるものも多い気がしますが、この作品はしっかり退治してくれるのでスッキリ。
とはいえ、ジョーダン・ピール作品『ゲット・アウト』『アス』でも人種差別や階級差別などの社会問題に触れてましたが、今作もしっかり含んできますので、織り込まれたメッセージはシビアです。
私個人、差別などない世界を望んでいるし、映画も意識せず純粋に楽しみたいですが、事実は事実として無関心にならず、白人による黒人の歴史の収奪があったことを考え心を寄せながら次作も楽しみたいです。
「わたしはあなたに汚物をかけ、
あなたを辱め、あなたを見せ物にする」
(聖書・ナホム書 第３章 ６節より)
観るつもりでチェックしてましたが、「進撃の巨人」諫山創さんが "最近観た面白い映画" に列挙されていたので背を押され観てみました。
