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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のutakoのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

アベンジャーズの一員として世界を救った《ガーディアンズ》の、最後にして最大のお祭り騒ぎ!サノスとの戦いで最愛の恋人を失ったショックから立ち直れないピーターが率いるガーディアンズに、銀河を完璧な世界に作り変えようとする最凶の敵が現れ、ロケットは命を失う危機に...。大切な仲間の命を救うカギは、ロケットの過去に隠されていた。全銀河の運命とチームの存続を懸けた、最強の落ちこぼれチームvs最凶の完璧主義者の感動のラスト・バトルが今、始まる──。
(引用:公式あらすじ)

対サノス戦を経てリセットされてしまったクイルとガモーラの関係も切ないながら、前作からの因縁もあるソヴリン人の女王アリーシャの息子アダム・ウォーロックの襲撃を受け負傷したロケット。意識朦朧とする中、ずっと共にあったであろう過去の"記憶"…ロケットの出生の秘密が紐解かれる。

今回の敵ハイ・エボリューショナリーは、さまざまな生命体を進化させようとする科学者。実験により創り出した生命体を意のままとし『神』の真似事をしている超危険人物。
アライグマだったロケットも然り、幼い頃に彼に改造され天才的な進化を遂げるが、ハイ・エボリューショナリーの危険な計画を知り脱走。アダム・ウォーロックはロケットの『頭脳』に執着したハイ・エボリューショナリーからの刺客だった。

ロケットを救うためには、彼のカラダに設定されたロックを解除するためのコードが必要だと知り、クイル率いるガーディアンズ一同は、ロケットを助けるため一致団結。

ロケットは物語開始早々、昏睡状態となり後半まで活躍はありません。が、改造に至る経緯、改造された他の動物仲間たちとの友情などが織り込まれる傍ら、ロケットのためハイ・エボリューショナリーが造ったカウンター・アースに潜入するクイルたちの活躍や、想いや絆が交差的に描かれ、テンポの良さに引き込まれました。

ロケットの動物仲間の健気さも相まって、実験を受けたビジュアルは痛々しくも感じましたが、もの言えぬ生命と共存する人間へ、動物を愛する監督からの痛烈なメッセージと受取りました。が、せつない~

シリーズ当初を思い出すと、深まった結束力が実に感慨深い。それぞれが詳細に語らずとも、キャラ個々の心の変容をしっかり汲み取れる描き方が本当にニクイんですよね。もう、そういった"時の経過"を感じられるだけで泣けてしまった。
②の可愛らしいベビーグルートとは打ってかわり、ムッキムキに逞しく成長し①とはまた違った戦闘能力の高さで見せ場を作っていたけど相変わらず可愛いキャラです。グレグリンやマンティス、ドラックスのお笑い班も裏切らず、けれどしっかり成長もしていてグッときました。
一番驚いたのはネビュラの変化ですかね。オツムのユルいメンツが多い中、一番機転が効くサブリーダー的な頼もしさと仲間想いな描写にホロリ。ロケットの意識が戻った際の彼女の反応はたまらなくなりました。
本来であれば、そのポジションはガモーラだった筈ですが、記憶がリセットされクイルと出会う前の凶暴なガモーラに戻っているため時折り輪を乱す言動も発しながら、再びガーディアンズのあたたかい連帯の渦の一員となっていく描写は胸アツです。

笑ったり胸痛めたり、迷いなく仲間と共闘する姿に痺れたり、なんだかずっと泣きながら観てましたが…それぞれの幕引きと、それぞれのスタートもきれいに創られていて大団円でしたね。マーベル作品の中で一番好きなシリーズだったため一抹の寂しさはあれ大満足。新生ガーディアンズの活躍も今後のMCUで観れたら嬉しい。

キャスト、スタッフの皆さん、
ガン監督ありがとう!!


これから展開されるDCU新章、
めっちゃ期待してます♪
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