このレビューはネタバレを含みます
池袋グランドシネマエグゼクティブの特集上映にて初鑑賞。
鑑賞前「これどういう映画なんだ？？」
鑑賞中「これどういう映画なんだ！？」
鑑賞後「これどういう映画なんだ…？」
こんな感じ。
一言言うなら「変な映画だったなぁ！」。
余談ですが、エブエブ然り、ポンジュノ作品然り、「変な映画」が流行る傾向にありますね。
個人的に失敗だったなぁと思ったのは、
「多分観ないと思う」と思ってとある映画評を覗いてしまってたんですよねー。
だからなんとなく、中途半端に知識がある状態で言ってしまったのが悔やまれます。
そのせいでこの映画で描かれるとある「テーマ」に関してもある程度知ってる状態になってしまったので…
この映画に関してはマジのマジに前知識一切無しで観た方が楽しかったと思います。
(なんなら「猿」も知らない方が良い)
そして上映形式としてIMAXを選んだのが大正解で、冒頭から実質3回目？(1回目が冒頭の猿、2回目は少年カットだったかな？)に当たる空が大写しになるシーンが最高！
くるぞ…！と言うワクワク感とドキドキ感が共存するシーンでとんでもない名シーンだったと思います。
IMAX画角になる空を大写しにするというのが"アイツ"の神秘性を高めていてめちゃくちゃ楽しかった。
この間見た「ウォンカ」なんかよりよっぽどIMAXであることの必然性を感じましたし、映画体験としてネクストステージに足をかけられた作品だったなぁと思いました。
近々やるものだと「DUNE part2」も上映形式が縦長IMAXになるみたいだし、あちらも絶対見に行こうと思いました。
終盤の展開は「畏怖としてしか見られなかった対象に挑む」という、一度間近で"アイツ"を観ている観客側からすると「マジか」となるまさかの展開で、白石晃司監督の「コワすぎ！」シリーズのようにジャンルが展開していくワクワク感がありましたね。
ただ個人的にはカメラマンの爺ちゃん、前半でもう少しキャリアとしてパッとしない部分を見せてくれても良かったんじゃないかなーと思ってしまいました。
ロートルである種使い辛い「腫れ物」みたいに扱われてるシーンがあったら終盤の突飛な行動にも共感が強まったんじゃないかなぁと。
途中挟まれる「食道」のシーンと、
びっくりするくらいストレートに差し込まれたAKIRAオマージュに劇場なのに爆笑してしまいました。
