とむ

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のとむのレビュー・感想・評価

3.2
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクシション
本屋でこのタイトルを見つけたとき、誰もが思わず口に出したと思う。
それ以外の情報は入れずに劇場へ。


会話内容がオタクっぽい女の子たちの日常ものなのか?と思いつつ、空に浮かぶ戦艦は何らかの災害のメタファーのようで「8.31」という呼称も明らかにそれを示唆しているように思えた。

おそらく、漫画の連載が始まったのはコロナ禍よりずっと前だと思うけど「異常事態が日常化していく生活」という側面においては、妙なリアリティがあって興味深かった。


正直前編だけだと何の話か全くわからなかった。
イソベヤン(仮)とのやりとりや、門出の「正義執行」は果たして現実の過去の出来事なのか、何らかの記憶操作なのか…そう言ったことすらもわからない。
謎の顔ズレ青年や田舎から上京してきた女装少年ズたちの存在も、取り敢えず布石を撒いた状態というか、DUNE part1を見た時の感覚に近いかも。

近年アニメ映画のクオリティが高くなりすぎてる事もあって、映画としての作画的飛躍みたいなものも特に感じなかったので、テレビアニメでやっても良かったんじゃないのかな〜とは思ってしまった。


ただ、幾田りらとあのちゃんの声優は違和感が全くなかったし、主演二人にこれ以上ないくらいにハマっていてそこは素晴らしかった。

あと何気にTARAKOさんの遺作になるのかな、と思ったけど、あの人ビックリするくらい声劣化しなかったな…。偉大な人でした。


何にせよ後編をみないとテーマすらわからない状態だったので、正式な評価は5月かな。
とむ

とむ