Ryoma

二つの光のRyomaのレビュー・感想・評価

二つの光(2017年製作の映画)
4.2
韓国映画お得意のバイオレンスでもサスペンスでもアクションでもない、ひたすら爽やかで美しく温かい色味を帯びた素敵な作品。世界の映画、日本のドラマでも聾唖の方などの社会的マイノリティーの人を取り上げられることが多いように、本作でもそれを主軸としたラブストリーが描かれていた。男性はピアノの調律師、女性はアロマセラピスト。その設定をみると、五感のうちどれかを失ったとしても今持ちうるもので幸せになることはいくらでもできるんだよねと感じたし、実際劇中お互いが幸せそうな姿、人生を謳歌している姿を見てよりいっそうそう感じた。そこから追随して、マイノリティーの人たちのことを思いやったり気遣ったりするのは大切だけれど必要以上に気に留めすぎたり自分たちの考えを押し付けたりするのは違うのかもと思った。彼らのことを信頼して見守ること•相手の意思を尊重することも大切なのだと。短尺ながら二人の演技力が光り終始ピアノの旋律が素敵な優しい作品だった。
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