大人になって、何かを学んだり習得する過程ってとても面白いと感じるのだけれど、あえて口汚く言わせてもらうと、受験というシステムのせいで、勉強がクッソつまらないものになってしまっている現実にゲンナリしてしまうのは全く同感。
それが受験がおわったら解放されるかというとそうではなく、大人は大人で、仕事の上では知識を収入を得る手段として扱うから、勉強や、技術の習得を仕方なく、やらなきゃいけないものとして考えてしまう。
または、趣味だったとしても、それを上手くなりたいとか、やっぱり結果に意識が向きがちだったりします。
これは、目的を持つことを否定する意図ではなくて、大事なことは、その過程を楽しむゆとりが奪われてしまっているという現実に気づくことができたならば、私たちは、もっと能動的に勉強をしたり、スキルを習得するってことと向き合えるのではないかと、映画を見た後、そう思わせてくれる映画です。
対極的にみれば、全ての生命の行き着く結果は死なのだから、人生の意義とは、過程を楽しむことなんじゃないかなってのは多分みんなわかっているのだけど、忙しなく結果を求められ続ける社会の中で、忘れがちな本質に光を当ててもらいました。
というのは私の感想だけど、エンタメとして面白いし、これはもう仕方がないことではあるけれど、演技神と称される、チェミンシクさんの存在感は、そらゃもうぶっ飛んでます。
