えいがうるふ

イル・ポスティーノのえいがうるふのネタバレレビュー・内容・結末

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

学はないが純粋な感性を持った男が、恋をして己の感情を無我夢中で表そうしたとき、ごく自然に詩人が生まれる・・「人が芸術家になる瞬間」をこれほど素朴に美しく描いた作品があるだろうか。とても良かった。
ただ、後半で狙った女を手に入れさえすればエセ詩人はあっさり廃業・・ってそんな無粋で打算的な男の話だったのかよ!!と憤慨しかけたが、うまいこと持ち直してくれて良かった。
それにしてもマッシモ・トロイージの早世が惜しまれる。この映画を思い出す度に一番切ないのはそれかもしれない。