【ビッチは罰せられるべき、は違うんじゃない？】
男女間のどうしようにも無い、やるせなさを描いた力作。善意、愛情が転じて憎悪に変わってゆく様を丁寧に描いた力作ではあると思うんだけど
前作「空白」に続いて『ビッチは罰せられるべき』と言った滲み出るミソジニー感と、ストーカー化して破滅に突き進む男に対するナルシズム、自己愛的な眼差しのアンバランス感がどうも引っ掛かる作品だった。
面白い映画ではあったけど、この映画の結論に対しては異をとなえたいと言うか…ラストに太陽に吠えろゴッコやって自分に酔ってんじゃねーよ！と言うか…
同様の中年童貞の不器用な恋愛を描いた作品に「好きにならずにいられない」があったけど、男が理不尽な失恋に直面した時の行動として、より製作者の自意識に共感できたのは「好きにならずにいられない」の方でした…
恋愛に復讐とかは求めても空しいだけなんよ…
