吉田恵輔監督の最新作ということで楽しみにしていた作品。いつもながら出てくる役者さんが素晴らしい。
岸井ゆきのちゃん。上昇志向の強い女の子、成功するためには裸も厭わず人に媚び阿(おもね)り強かに階段を昇っていく。不味そうなビーフシチュー、ゴテゴテと悪趣味な部屋。後半 彼女がどんどんおしゃれになり可愛くなるのも見どころ。
ムロツヨシ。優しい人間は搾取され、いいように使われる。でも搾取される人って本人もそれに喜びを感じてる節もあり。「こいつは俺がいないと」が「俺にはこいつしかいない」にいつの間にか変わっていく恐ろしさ。依存されてるようで実は依存している。
2人の自撮り棒でのチャンバラあたりまでは面白く見てたのに、どんどん笑えない展開に。優里の結末は衝撃。あれは調子に乗り過ぎた彼女への本当の神様からの鉄槌だったのか。でも彼女が最後に例のダサいスウェットを着ていたのにはホロリ(´•̥ ̯ •̥`)そしてラストシーンの血だらけで踊る″GOD T″ の壊れていく姿は悲しすぎる。
あの高校生も意外と重要な役割でびっくり。梅川(若葉竜也)は確かにクソな奴だけど皆んなでスルーしちゃえばそんなに実害はないのではなかろうか。
