フランスの昔の紙幣はめちゃくちゃ大きくてぎょっとする。B5くらいあるのでは。
喜劇的立ち位置としての浮浪者、のちのチャップリンに通じるのだろうが、映画というより大道芸や大衆喜劇の頃からレギュラーキャラクターだったのかもしれない。
高級レストランで豪勢な飲食をする貧しい男、という構図はムルナウの『最後の人』もそうだけど、金さえあればいいという拝金主義、金が無くて警察に突き出されるかもしれない危うさ、または服装と場とのギャップが生むサスペンスとも言え、映画表現では枚挙にいとまがない。
とにかく映画草創期のアリス・ギイのあらゆるアイデア(彼女だけがオリジナルではないだろうけど)が、現在まで映画の表現として無数に使いまわされていることを今回実感した。
川越スカラ座 弁士・伴奏付き「アリス・ギイ短編集」上映会にて