「なんじゃとて」
ガンダムシリーズ、Gレコ劇場版5連作の最終作。三つ巴＋ベルリ一行の戦いの行方は？
カオス。わかりやすく整理された筈だけれど情報量が多くカオス。各キャラのセリフの意図を考える間に次のショットが来るので大変。
5作通して受け取れるのは、立場や文化が違えば葛藤があるけど、それを経てまた理解し合える、というところか。ただし人はたくさん死ぬ。
このシリーズ、カップルを意識して描いてるように見える。ガンダムなんて見てないで現実を生きろということか。男を奪われたパララは死んだ。散々引っ掻き回した２人はラストでゆるキャン。無念だ。
魅力的なモビルスーツが多数。Gセルフは主人公機らしく活躍するし、ジーラッハやユグドラシルは強力。この２機は女性が乗るのもいい。どれもデザインが往年のガンダムシリーズとは違うような、要素は引き継いでるようなカッコカワイイ出来で好きだ。
作品の構成はTV版終盤の決戦だけをギュッと凝縮したようなもの。あまり単体の映画作品的ではないけれど、地球に下りるシーンを最後のターニングポイントに持ってきたのにはオッと思った。最後はやはり重力に引かれるのだ。
時を重ねても人の世は同じか、っていう作品。
