よしや

クラークスのよしやのレビュー・感想・評価

クラークス(1994年製作の映画)
4.0
派手さはなくこじんまりとした映画なんだけれど、好きな人はとことんハマるアクの強いインディーズらしい作品。

コンビニのバイトのダンテと隣のしょぼいレンタルビデオ店のバイトで親友のランデルを中心とした人間たちの1日が描かれる。くだらないマニアックな会話劇中心の作風は初期のタランティーノに近さを感じる。スタイルはジム・ジャームッシュっぽさもあるけどジャームッシュ作品よりはジャンキー。

行き詰まった若者のダラダラとしたなんて事は無いでもちょっと変な日常とくだらなく下品な会話が終始描かれるのだけれど、その小さいエピソードそれぞれでニヤッと笑わせてくるケヴィン・スミスのセンスがキレてる。ダサいのに冴えてる。

低予算でモノクロの画面、やれることが限られている中でこれだけ優秀な映画を取れる才能。評価されたのも納得。
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