よしや

呪詛のよしやのレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
3.3
前評判が良すぎたからもう少しテンションが欲しいって言うのが正直な感想。

ラストのビジュアルだとかファウンドフッテージ的なギミックの仕掛けとかは非常に興味深い。信頼出来ない語り手の手法とホラー要素とYouTubeっぽさ、全てのバランスが取れてる。

現在の娘に降りかかる恐怖と昔犯してしまったタブーという2つを並行に並べながら話は進んでいく。

昔のタブーに関してはカルト教団的要素がネタの根幹に関わりすぎるせいで最後まではっきりせずよく分からない心霊スポット探検レベルだし、娘ルオナンのパートはパラノーマルアクティビティ的な心霊現象出し惜しみでテンションが思ったより乗っていかない。

とにかく母と娘と心霊現象、の前半がつまらなすぎて後半の良いテンションに乗ってこないというかゴア描写を意図的に抑えめに作ってるせいもあってか、迫力がいまひとつ。

タブー犯したのは知ってるから早く来いよって感じで来るぞ来るぞ的な脅しは肩透かしだし、心霊現象の駆け引きや様々な呪文や要素散らしに忙しいのにさらに主人公が精神疾患の母で情緒不安定に喚きまくってて、ホラー的に良いシーンに来るまでに観てて疲れる。

台湾要素とか呪文、洞窟、謎の少女、虫とかそういう舞台設定はめちゃくちゃ怖げだしやる気を感じるし、仕掛けもバッチリ効いてる、けど勿体無さを感じる。
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