よしや

DUNE/デューン 砂の惑星のよしやのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.5
ドゥニ・ヴィルヌーヴらしい原作への熱いリスペクトと丁寧なストーリーライン。
ヴィルヌーヴは過去作でも特にその気遣いの深さを感じることが多い。説明が多いわけじゃないのだけど、伏線を細かく張って前に前に理解を常に促していく。

あと引きの画面作りが上手な印象があって空撮とかそういう雄大な情景が得意。今回も砂漠や都市といった自然や構造物のインパクトがいい。音楽も流石の重低音でハンス・ジマー。

ビジュアルは素晴らしい、とにかく近未来感をやりすぎないようにした采配、敵役も良い感じにスタイリッシュにキモいし。

ただどうしてもパッと見のビジュアルと壮大感重視で丁寧に導入してるわりにストーリーはあっさりなんだよな。あと砂漠の過酷さは何も伝わってこないし。

ベネゲセリットの術とかに関しては持て余していたようだし、いくら何でも未来予知でゼンデイヤ出しすぎ。画面映えするキャスティングだしpart2に向けて印象付けたいのも分かるのだけど、流石にくどい。

シャラメの顔面見せたいのも分かるけど、流石に砂漠にノーマスクはおかしいだろ。

残念ながら原作の存在は難しい、シンプルに今やるにしては原作がつまらなすぎる。ストーリーとか焼き切れてるでしょ。
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