よしや

WAVES/ウェイブスのよしやのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.6
2部作で兄弟の浮き沈みが描かれる本作。プレイリストをベースに音楽と映像がクロースなのはtiktokを含め昨今のトレンドを意識した作り。

特に前半パートがいい。カメラワーク巧みで開放的なドライブから始まり、厳格な父親と息子のセルフコントロールとのいう名の下の上下関係。

レスリングと負傷を打ち明けられない息子が自暴自棄になり追い込まれ壊れていく様子は特にパーティへのドライブのシーンのカメラワーク、音楽で示される。

素晴らしい若さ、エネルギー溢れジェットコースター、暴走ともいえる前半パート。鮮やかな光、上がる音楽やSNSの絡みといいリアルティーンを反映する疾走感。

その反面後半はかなり落ちる。前半の勢いとは変わって穏やかで再生を促す物語。しかし妹に対して息子のチームメイトの手の差し入れが唐突だし、好都合な流れ。
再生のストーリーも身が入らずとってつけたような。退屈。
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