このレビューはネタバレを含みます
『怪怪怪怪物』が面白かった、台湾の監督ギデンズコーの新作。
今作はなかなか癖のあるストーリー・モチーフだが、監督の剛腕な演出でねじ伏せられた感じだった。
事故で急死した主人公が縁結びの神 月老として現世に戻り、善行を積み重ねていき(のはずがそこにほとんど力点が置かれないが)、元の恋人との関係を精算していくような話。
これほど仏教観を持ち込み、最終的には輪廻転生、生命讃歌によるスケールの大きい謎の感動まで持っていくのは凄い。終盤敵役に対して、ありがとうございますと、前世のセミとしての感謝を述べる様を大真面目にやってくる。
とにかくピンキー役のワンジンが可愛い。『返校』にも出てた人なのか。
もっとピンキーと主人公の二人の活躍を見せてほしかった。
日本のポップカルチャーもかなり入っていた。道明寺、桜木花道、としおくん・かやこ。あと日本語の曲も流れるが、これは『怪怪怪怪物』と同様。