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ブルービートルのBigsのネタバレレビュー・内容・結末

ブルービートル(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


全く予備知識なくさほど期待もしてなかったがなかなか面白かった。新規のヒーローでこんなに面白かったのは久しぶり。

ミシェルフランコ『ニューオーダー』で描かれたようなメキシコの超格差社会(格差社会自体はメキシコに限ったものではないが)を舞台に、『ロボコップ』のような軍事企業による兵器への人体改造をされた主人公の話。
そこに、中南米的な家族観や死生観をベースに家族を中心として話を進める。
勿論、ステレオタイプや都合のいい漂白もあるが、それでもラテン世界のヒーローが新鮮で面白かった。

それぞれキャラクターがしっかり立っているのが良かった。ストーリーの進行に合わせて、家族も妹→おじさん→父親→おばあちゃんとフォーカスが移っていき、しっかりこのキャラクターたちに愛着が持てる(お母さんだけは少し出番が少なかった気もするが)。
特におじさんのキャラが良い。初登場時から陰謀論チックなことを言ってて危ういが、SFオタクでテックギーク(メキシコのドクと言われてた)で繊細な一面もあったり。主人公との繋がりをしっかり感じさせる。
主人公家族と対比して、コード家やその手下も家族の話が絡んできていて家族の形も相対化される。
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