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インファナル・アフェアのBigsのネタバレレビュー・内容・結末

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


有名作だがこの度初鑑賞。リメイク版『ダブルフェイス』は観たことあり。

米『ディパーテッド』、日『ダブルフェイス』と、各国でリメイクされてるだけあって、やはりストーリーの強度が凄い。この設定を作り上げた”設定勝ち”だと思う。

まるで太陰太極図のような対称的な関係(陰の中の陽、陽の中の陰)。この設定だからこその面白さ、例えば両方スパイがいる状態の攻防戦、バレるバレないサスペンス等、がしっかり入ってる。
警視の死や、マフィア舎弟の死といった、印象的な見せ場も多い。特に舎弟との最期の会話は良かった。

何回も出てくる、作品を象徴するような屋上の場面。青空が広がり、他に誰もいない空間が、そのときだけ真実を曝け出して会話する状況に適している。
そして、その屋上に行く動作とは真逆の、下に降りる動作は死と直結していて、警視の落下や、ラストのエレベーターでの下りとして現れる。

ラストの展開に関しては驚くほど無力で非情な展開で意表を突かれた。

但し、演出は親切な回想シーンが多かったりして、あまりスマートじゃない部分も見受けられ、ストーリーに依る所が多い映画だとも思う。
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