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犬も食わねどチャーリーは笑うのJINのレビュー・感想・評価

4.2
自分はずっと独身だが、もし結婚してたとして、妻がネットで自分の悪口を秘密裏に書きまくってるのを知ってしまったらどうするだろうか?
そりゃあ冷静ではいられないだろうし、それこそ話が拗れれば離婚話にまでなってしまうのかも知れない。
そもそもこうなるってことはちゃんとした対話ができていない状態。
放っておけばどんどん手遅れになりそうだ。

この映画を観てああ自分も結婚したいなあと思う人はいるのだろうか?
結婚はしてもしなくても後悔するなんて言われているけども、自分は今のところ結婚したいという欲求もないし、あの時結婚しておけば良かったという後悔の念も無い。
ただ結婚していないことで、何かしら人生の試練から逃げてしまってるような罪悪感がどこかにある。
今は良くても、死期が近づくにつれて後悔しそうな気がしなくもない。

香取慎吾演じる裕次郎と岸井ゆきの演じる日和との出逢いはとてもステキなものだった。
どんな恋愛でも初心忘れるべからずだと思う。
段々色々なことが当たり前になっていくに連れて、それがいかに奇跡であるかということをみんな忘れてしまう。

作品のクライマックスはオイオイそれはやりすぎではないかというのもあったが、まあ作り物だし、エンタメしてればいいかと割り切って楽しんだ。
「結婚」っていう社会システム上の契約制度に一度疑問を持ってみても良いかと思う。
そうすることで都合の良いのは一体誰になるのか?
まあそんなこと言ってたらますます少子化になって、国が上手く回らなくなってくるだろうけどね。

何でもかんでも蘊蓄を語る主人公を見てると、昔の上田晋也の芸風を思い出した。
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