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イニシェリン島の精霊のJINのレビュー・感想・評価

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
3.9
クチコミ評価が高めなので観てみた。
舞台は1923年のアイルランドの孤島・イニシェリン島で、出てくる風景が美しい。
もしも昨日まで親友だと思ってた奴が今日になって突然絶縁宣言してきたら?
しかも自分が特に相手に嫌われるような何かをしでかしたわけでもないのに。

自分は大阪に住んでもう長くなるけども、この地域では「おもろい、おもろない」というのはコミュニケーション上でもかなり重要な位置にある価値観だったりする。
「あいつはおもろないわあ」などというレッテルが貼られようものなら、何かとやり辛いこともあるだろう。
この人と話をしていても退屈だし、それを時間の無駄だと感じることもあるだろう。
人生において時間とはある意味お金よりも貴重で大事なものだ。
誰かにとって自分との時間が人生の無駄だと思われたとしたら、なんと悲しいことだろう。

コリン・ファレル演じるパードリックを見てると本当につまらん男だなあと思ったし、ブレンダン・グリーソン演じるコルムを見てるとあまりにも極端に偏屈でなんだかなあと思った。
全体的にあんまりイイ感じの人達が出てこなかった気がするし、自分なら島を抜け出したくなるだろうなあ。
パブで酒飲んでくっちゃべるぐらいしか楽しみがないなんて、そりゃ退屈にもなるわな。
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