黄推しバナナ

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

4.5
大人が見る特撮
挑戦的作品


監督 :
本多猪四郎(監督)
円谷英二(特技監督)
脚本 :
馬淵薫
原作 :
ジェリー・ソウル
出演者 :
高島忠夫
ニック・アダムス
水野久美
土屋嘉男


初めて見たのは小学生の頃に日曜日の昼頃だったかブラウン管テレビで放送してたのを見た覚えがあるのだが、この話をしたら“日曜日の昼にテレビ放送はされてなかっただろう”ってよくツッコみが入る…

確かにやっていたと思うのだが…

……

今作はかなり挑戦的で大人が見る特撮のコンセプトではなかろうか!?
何故かというと怪物が戦うシーンが少なすぎる…全体の1割ではなかろうか…

後の9割は、
第二次世界大戦の終戦直前
陥落寸前のドイツベルリンのリーゼンドルフ博士の研究室から“あるもの”を押収
ナチによって日本に運ばれる
Uボートを空爆
広島の「広島衛戍病院」に移送
原爆投下前の広島
あるもの=フランケンシュタインの心臓の説明
米軍によって投下された原子爆弾の爆発で広島壊滅
15年後の1960年広島県
住宅の飼い犬殺害、小学校でウサギのバラバラ死体事件
“国際放射線医学研究所”のジェームス・ボーエン博士(ニック・アダムス)と助手の戸上季子(水野久美)の研究
家なき子の少年を保護し研究
秋田油田を襲う巨大な怪獣
巨人へ成長した少年通称・坊やへのマスコミの取材が殺到
実験室を脱走する坊や
広島から岡山、姫路、琵琶、日本アルプス周辺まで逃亡
バラゴンは白根山近辺で人畜を捕食
日本アルプスの樹海へボーエンと戸上季子、川地堅一郎(髙島忠夫)
警察・自衛隊参戦

ここからフランケンシュタインvsバラゴン
約16分…

子供が待ってくれるだろうか…

それはそうと特撮が良くできている

原爆投下の広島の町並み
原爆投下の描写
フランケンシュタインの成長
20mにまで拡大したフランケンシュタイン
団地を闊歩するフランケンシュタイン
琵琶湖フェリーとフランケンシュタイン 
静かに琵琶湖に沈むフランケンシュタイン
森の中を彷徨うフランケンシュタイン
森の中でフランケンシュタインvsバラゴンスピードアクション
燃え盛る森をバックに戦う

20mのサイズなので人間との対比が丁度いい…
フランケンシュタインの不気味さが漂う…
ミニチュアとの対比も不気味がアップ…
しかも動きが速い、これ程速い動きをする特撮怪獣があったであろうか…

良くできている👏

だが1つ問題なのはドラマパートが長すぎるので、特撮の良さ(上記参照)が分かり合えなければ駄目作品になりうる…

①鑑賞年齢10代
②心に余裕鑑賞あり
③思い出補正あり
④記憶曖昧
黄推しバナナ

黄推しバナナ