シチュエーションコメディの傑作
「2分ループ」の地獄から
抜け出せない旅館の人々。
フツーならパニックや脱出作戦に
終始するところだが…
この作品の秀逸なところは
その世界を各々が理解して楽しみ
行き詰まった人生の打開策として
利用し始めるところ。
舞台役者のクセのある芝居が
最初は鼻につくのだが
意外にも
ループする度にクセになる。
「次のターンで…」
このセリフが出た瞬間
見ているコチラも
すっかり開き直って
次の展開に前のめり始める。
後半、切ないラブストーリー
ゾーンに入り、これは泣き落としか
と思いきや…
まさかの異次元“ぶっ飛び”オチ。
人生の崖っぷちで
もし「2分ループ」が始まったら
自分ならまず何をして
誰に思いを伝えるか？
少し考えてみたが
2分後には諦めた…(笑)
とにもかくにも
脚本のアイデア1つで
低コストでも痛快な作品ができる。
「カメラを止めるな！」以来
久々にスカッとさせてくれた1本。
あぁ、“無限”雑炊が食べたい…
